こんにちは。
演奏家について調べていると、とても気になる先生が現れます。
これまでにも、先生について調べてお伝えしておりますが、今回ご紹介する先生も、すばらしいピアニストを何人も育てられた名指導者でいらっしゃいます。
名指導者、播本枝未子(はりもと えみこ)先生について播本枝未子のピアノ指導者としての経歴を紹介!活躍する門下生もと、題しましてお伝えします。
播本枝未子のピアノ指導者としての経歴を紹介!
【フェスタ ハリー 東京文化&精養軒】
昨日は恩師 播本枝未子先生の大学退任を記念する会でした門下生が一堂に会し 第一線で活躍している沢山の門下生が
東京文化会館…https://t.co/Ujzs8dg1RZ pic.twitter.com/JfVWN44j7V
— ピアノルーム (@pianoroomncom) 2018年8月8日
播本枝未子先生は、東京藝術大学在学中からピアノ指導を始めていたそうです。
大学院修了後ドイツへ留学。
その後、ドイツのリューベック国立音大をはじめ、6つの音楽大学に勤務されました。
6つの音楽大学とはどちらの音大だったのでしょう?気になりますよね?
では、播本先生の経歴とプロフィールを詳しくご紹介してまいります。
ピアノ指導者としての経歴を紹介!
播本枝未子先生は、東京藝術大学附属音楽高校、同大学を卒業後、同大学院を修了。
その後、ドイツ・ハンブルグ国立音楽大学に留学されました。
ドイツ各地で演奏活動を行うと同時に、リューベック国立音大ピアノ科講師として勤務されていたそうです。
リューベックに留学されたピアニストは数多くいらっしゃいます。
が、勤務されていたということはピアニストとしてはもちろん、指導者としての才能もお若くして発揮されていらしたのですね。
ハンブルグ国立音大を最高位首席で修了、国家演奏家資格取得されて1978年に帰国されます。
名古屋音大、愛知県立芸大、東京藝大、東京音大、洗足音大に勤務。
6つの音楽大学とは、国内のこちらの5校とドイツのリューベックのことだったのですね。
また、全日本ピアノ指導者協会(PTNA)の理事、企画委員長として、大学へ勤務されながらご活躍されました。
この他にも、国内外のコンクールの審査員もされていました。
審査をされていた主なコンクールをご紹介致します。
ミュンヘン国際音楽コンクール(ドイツ公共放送連盟(ARD)主催 毎年開催)
シューベルト国際音楽コンクール
ジーナバッカウアー国際ピアノコンクール(アメリカ、ユタ州のソルトレイク・シティで行なわれる)
オルレアン国際20世紀音楽コンクール(フランスで行われ近・現代の作品のみで競う、特徴あるコンクール)
マイリンド国際ピアノコンクール、他。
2009年には、文部科学省より社会教育功労表彰を受賞。
2016年には、イギリス Royal Academy of MusicよりHonorary Associateshipを授与されました。
2019年、長く勤められた東京音大教授、洗足学園音大客員教授、上智大学音楽医科学研究センター客員教授を定年退職されました。
引き続き東京音大にて客員教授として教育に携わられています。
播本先生の著書には、「あなたがピアノを教えるべき11の理由」ヤマハミュージックメディア
があります。
播本枝未子をご指導された先生は誰?
播本枝未子先生のような素晴らしい指導者を、ご指導された先生は誰だったのでしょう。
師事された先生方のお名前がありました。
故斎田四方、故田村宏、故エリザ ・ハンゼン、故ウィルヘルム ・ケンプに師事。
田村宏(1923年7月24日~2011年5月28日)
日本のピアニストで元東京芸術大学教授で多くの優秀なピアニストを育てられました。
今、ご活躍中の代表的な門下生には若林顕や田部京子、小山実稚恵、他、のお名前があります。
著書は「ある長老ピアニストの ひとりごと」。
ウィルヘルム ・ケンプ(1895年11月25日 ~ 1991年5月23日)
ドイツのピアニスト、オルガニスト、作曲家、教育者です。ピアニストとしては今もなお、ファンが多い、素晴らしい、歴史的に名の残る演奏家のおひとりです。
親族としてヴィルヘルム・ケンプの血を引くフレディ・ケンプさんがピアニストとしてご活躍されています。
シューベルト ピアノソナタ D.845。ウィルヘルム ケンプ。
作品も作品ながら、現代のように切れるテクニックもなく、淡々と奏でるピアノ。これから、シューベルト弾きは絶滅危惧種になるかも知れない。テクニックをひけらかすような作品ではないから。— ケロヤン (@naga3180gs) 2014年11月2日
素晴らしい方は、素晴らしい先生に習われているということがわかりますね。
播本枝未子の門下生は?
Festa Harry 2018 〜播本枝未子退任記念コンサートが、2018.8.7に行われました。
たくさんの門下生から、30人の – Harry’s Family –が出演されました。
安藤真野、飯野明日香、伊賀あゆみ、大崎結真、隠岐彩夏sop、奥村友美、
長川晶子、海瀬京子、菊池広輔、木曽真奈美、木米真理恵、倉澤華、
江夏真理奈、佐藤圭奈、佐藤展子、篠田昌伸、武内俊之、田村明子、
泊真美子、中島彩、永野英樹、中谷彩花、藤原功次郎trb、保屋野美和、
三宅由利子、宮崎貴子、森早苗、森本麻衣、山口真広、脇岡洋平
今、各地で様々な形でご活躍されている演奏家の皆さんのお名前が、ズラリと並んでいますね。
コンサートには、参加したいと申し出られた門下生もだいぶお断りしたというお話がありました。
時間の制限のある中ではやむを得ないことだったと思います。
それほどに、先生を慕われる生徒さんが多いということですよね。
播本先生に師事した方には、清塚信也さんもいらっしゃいました。
清塚信也さんについてのおすすめ記事はこちら↓
教育に込められた想い
「大学にいる間に、卒業後自分がどう社会に貢献できるのかを見つけてほしい。卒業してから職を得て活躍でき、その職がピアノや音楽であったらなお良い。音楽と関係なくても、真摯に音楽に取り組んできた経験が、その後の人生の力になるものであってほしい。そのためには、ますます深刻になる環境問題をはじめ、政治や世界の動きにも目を向けさせたい。ピアノが弾けるのは平和があるからこそで、その大切さを知ってほしい」
播本枝未子先生の、ピアノを通じた音楽教育の先に、そんなにも熱い思いを込めてレッスンされているということに、感動しました。
「先生に出会って人生が変わった」と、生徒さんによく言われると、インタビューで播本先生はお話されていますが、そんな風に、生徒さん一人一人のことを考えてくださる先生に会えたら!人生変わりますよね。
門下生のみなさん、本当に素敵な先生にお会いできて良かったですね。
さいごに
今回は、播本枝未子のピアノ指導者としての経歴を紹介!活躍する門下生もと、題して、6つの音楽大学に勤務され、数えきれないほどたくさんの生徒さんをご指導されて来られた、播本枝未子先生について、ご紹介致しました。
播本枝未子先生の今後ますますのご活躍と、素晴らしいピアニストが先生のもとから誕生されることを、そして数えきれない門下生– Harry’s Family –の皆さんのご活躍を、心からお祈り申し上げております。楽しみにしております!
最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
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