こんにちは。
今回は、クラシックピアノが題材の小説が映画になった作品で、俳優が演じて弾くピアノの演奏の吹き替えを担当されたピアニストにスポットを当てて、ご紹介したいと思います。
ピアニスト河村尚子さんについて、河村尚子(ピアニスト)の経歴や活動歴は?夫婦デュオの評判も紹介!と、題してお伝えします。
ベストセラーとなった、「蜜蜂と遠雷」は、読んだことが無くてもお聞きになったことはあると思います。
主人公、亜夜の演奏を担当し、表現された河村尚子さんとは、どんな方なのでしょう?
河村尚子(ピアニスト)の経歴や活動歴は?
河村尚子さんは、兵庫県西宮市生まれ。
1986年、父親の海外赴任に伴い5歳の時にドイツへ渡られました。
小学生のうちは日本人のピアノの先生に習い、その後ポーランド人の先生のもと、厳しいレッスンを受けて基礎を作られたそうです。
留学ではなかったにしても幼い頃からドイツで生活し学ばれたことは、ピアニストとして大きな糧となったことは間違いないですよね。
では、河村尚子さんの素晴らしい経歴について、詳しくご紹介したいと思います。
経歴
ハノーファー国立音楽芸術大学在学中にヨーロッパの数々のコンクールで優勝、入賞。
2006年、権威ある難関ミュンヘン国際コンクール第2位受賞。
2007年、クララ・ハスキル国際コンクールにて優勝を飾る。
多くの名ピアニストを輩出しているコンクールでの優勝は、大器を感じさせる新鋭として世界の注目を浴びました。
その後、ドイツを拠点に活動を広げられていきます。
活動歴は?
ソリストとしてはもちろん、室内楽へ参加されたり、世界各国でも有名な交響楽団との共演、CDのリリースなど、本当に幅広く積極的な演奏活動を行われています。
その詳細について、ご紹介したいと思います。
ソリストとしての活動
ウィーン、サンクトペテルブルグ、ロシア、モスクワ、チェコ、ハンガリーなどの有名な交響楽団へ迎えられました。
また、世界各国の様々な音楽祭に参加。
2011年、ドイツ・4ワイマール近郊のエッタースブルグ城での音楽祭ではアーティスト・イン・レジデンスをつとめ、4夜にわたるソロリサイタルを開催し、大成功をおさめたそうです。
アーティスト・イン・レジデンスとは、芸術家を招き作品制作を行わせることとあります。
この場合、音楽祭に河村尚子さんが演奏家を招き集め、演奏会を催したということだと解釈出来ます。
演奏家としてだけではなく、プロデュースする企画力の才能もお持ちだということですね。
2019年、日本でのデビュー15周年に向けて、2年にわたり「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト」に取り組み、自ら厳選した14のソナタを全4回のリサイタルで披露されています。
室内楽への参加
同世代の実力派アーティストと積極的な活動を展開されています。
主な活動としては、
ハーゲン・クァルテットの名チェリスト、クレメンス・ハーゲンとのデュオ
マキシミリアン・ホルヌング(チェロ)とロンドン・ウィグモアホールでのデュオ
ラモン・オルテガ・ケロ(オーボエ)とニューヨーク・カーネギーホールにデビュー、他。
交響楽団との共演は?
日本では、2004年小林研一郎指揮東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会でデビュー。
その後、世界各国の多くの指揮者から度々再演の指名を受けています。
CDリリース
2009年、名門RCA Red Sealレーベルより「夜想 (ノットゥルノ)~ショパンの世界」でデビューされます。
2011年、セカンド・アルバム「ショパン:ピアノ・ソナタ第3番&シューマン:フモレスケ」をリリースし、音楽各誌で特選盤に選定されました。
2013年、サード・アルバム「ショパン:バラード」をリリースします。
2014年、プラハ・ルドルフィヌムでのチェコ・フィルとの定期演奏会、およびドイツ・エルマウ城でのクレメンス・ハーゲン(チェリスト)との演奏会をライヴ収録した「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&チェロ・ソナタ」をリリース。とても贅沢な内容ですね。
2019年、「月光」「悲愴」を含む待望のベートーヴェンCDをリリースされました。
この他にも、演奏会のライブ録音など、数々の演奏がリリースされています。
あなたはどのCDを聴いてみたいですか?
映画
🐝⋆︎*゚∗#蜜蜂と遠雷
Production Notes🎵#亜夜 の内面を見事にピアノで表現してくださったのは #河村尚子 さん。なんと、河村さんが実際に水筒を手にしていたから、本編で亜夜が水筒を持ち歩くことになったそう。
ピアニストたちの素顔もキャラクターに影響を与えているんですね♬ pic.twitter.com/HV9sRBLWzx
— 映画『蜜蜂と遠雷』公式 (@eiga_mitsubachi) 2019年9月24日
2019年10月に公開された『蜜蜂と遠雷』は、作家・恩田陸の直木賞受賞小説を原作とした映画でした。
国際ピアノ・コンクールにおける若者たちの群像劇をリアルに描かれている作品として、また人気若手俳優が4人、出演したことでも大きな話題を集めました。
河村尚子さんはこの映画で主人公の栄伝亜夜のピアノ演奏を担当したことで、さらに注目されるピアニストのお一人となられます。
『映画「蜜蜂と遠雷」 〜 河村尚子 plays 栄伝亜夜』 河村尚子/(株)ソニー・ミュージックレーベルズ 発売日:2019-09-04 https://t.co/oLdqk4IfJb
— サントラ新曲情報 (@SoundtkNew) 2019年10月25日
夫婦デュオの評判も紹介!
河村尚子さんのご主人は、マキシミリアン・ホルヌングさんも、すごい経歴をお持ちの有名なチェリストです。
お二人の演奏は、デュオデビューの時から素晴らしいと絶賛されます!
マキシミリアン・ホルヌングさんについてご紹介しましょう。
1986年、ドイツのアウクスブルクで生まれ、8歳よりチェロを始めました。
2007年、難関といわれるドイツ音楽コンクールで優勝しました。
レッスン開始されてから13年ほどで、ここまでの実力をつけられたということは、ものすごい練習量だったのでしょうね。
ドイツのチェロ界を担う逸材、ドイツのチェロ界を担う未曽有の大器、21世紀を牽引する役目を果たしていると言われ、今や世界から注目を集めるチェリストです。
『ホルヌングはまるで別の惑星から来た音楽家のようだ。こんなにも若いのにすでに円熟し、ベテランの名手のように落ち着いた自信と、ロッカーのような若々しい勢いとが、一人の人間の中に同居している』(『ディ・ツァイト』紙)
世界各国のオーケストラや指揮者との共演を果たしていることはもちろん、ソリストとして、デュオとしても活躍されています。
2014年4月に日本へ来日した時には、無伴奏チェロのリサイタルと、「東京・春・音楽祭」で河村尚子とのデュオを披露されました。
↑ご覧いただきたいサイトがありましたので、ご紹介します。↑
音楽祭での、お二人のデュオが視聴できますよ!
その後、2016年にロンドンの「室内楽の聖地」ともいえるウィグモアホールにデュオでデビューし、高い評価を得ました。
今をときめく演奏家と称されるホフヌングと河村尚子の夫婦デュオは、機会があれば絶対に聴くべき演奏であることは間違いないですね。
山登りが趣味で自然の中に身を置くことを好み、お人柄も紳士で非常に明快だと称されるホフヌングと、はつらつとしていて元気で、落ち着きがありしっかりとした感があるといわれる河村尚子。
ステキなお二人が奏でる演奏は、聴く人の心もきっと元気にしてくれますね。
さいごに
今回は、河村尚子(ピアニスト)の経歴や活動歴は?夫婦デュオの評判も紹介!
と、題しまして、ピアニスト河村尚子について、ご主人でチェリストのマキシミリアン・ホルヌングについて、そしてお二人で演奏されるデュオについてお伝えして参りました。
いかがでしたでしょうか?
映画を期に、クラシックをご存じなかった方にもお名前を知られるきっかけとなった河村尚子さん。
絶賛されるご夫婦デュオも、ぜひ生演奏を聴きにコンサートホールへ足を運びたいですね。
お二人の、今後ますますのご活躍を楽しみにしております。
最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
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